神奈川県立藤沢西高等学校
トップページ西高百人一首→『藤沢西高百人一首』(第一集) 】
『藤沢西高百人一首』(第一集)

『藤沢西高百人一首』(第一集)
読みたい句にジャンプできます。
1〜10首/ 11〜20首/ 21〜30首/ 31〜40首/ 41〜50首
51〜60首/ 61〜70首/ 71〜80首/ 81〜90首/ 91〜100首/ 佳作
1) そびえ立つがけの間に紫のかすかに見ゆる山ふじの花 (一般 市内遠藤)
2) 新緑の光ゆれあふ欅みち白き帽子に児ら走りゆく (一般 茅ヶ崎市)
3) バトンはねみんなの気持ち知っている一生懸命がんばったこと (滝の沢中 ニ年)
4) わが球児強豪相手に炎天下がんばったねと母目に涙 (藤沢西高 教職員)
5) 海端に若き人ら歩みいず《ビヤだる・ポルカ》神楽と打てば (一般 市内湘南台)
6) 身辺整理の終章近きわが日記一日一日の空はつづく (一般 市内辻堂元町)
7) わが身はも大海原の木の葉舟波にまかせて浮きつ沈みつ (一般 市内大庭)
8) 光沢の黒の羽衣舞い昇れ青雲誇れ空のはてまで (藤沢西高 PTA)
9) 可能性ためすと麦の匂いさせ一途の恋に娘は去りゆきし (一般 市内大庭)
10) 沖向ふマリンジェットの大波のうねりにい乗りて夏陽を散らす (一般 市内大庭)

11) 長月に入りて季節移る日々山の風景秋になりけり (片瀬中 三年)
12) 自治会の行事ひとつ終えるたび高きハードル飛び越えしよろこび (一般 市内大庭)
13) 茶髪よしピアスも許す似合うよと亡き息子がここに居たら言いたし (一般 市内大庭)
14) りんどう咲く花野に御座す地蔵様参りて登れば雲の上なり (一般 市内湘南台)
15) 通院の街路に挑めし猿すべりの苗木植えましょかあさんの墓所 (一般 市内大庭)
16) アイシャンと自ら付けし名前添え送り来たりしボスフォラスの海 (藤沢西高 教職員)
17) 中村屋のカレーライスを食ひし頃はビバリボーズの事など思い至らざりき (一般 市内大庭)
18) 新緑の景色にはゆる古都の町流るる水にうつしゆく色 (片瀬中 三年)
19) 大好きな夏が来たぞと校庭にパーカッションの音が弾ける (一般 市内大庭)
20) 熱投二百五十球松坂を支えてやまん全員野 (一般 秦野市)

21) あじさいの花美しく咲き続く子らの無事と活躍祈り (藤沢西高 PTA)
22) 教室の窓から見える木々の色見るたび変わる四季のあらわれ (藤沢西高校 三年)
23) 口先の言葉巧みな慰めより目がものをいふ君はわが友 (一般 茅ヶ崎市)
24) 西高のグランド見おろす所にて走る球児にエールを送る (一般 市内大庭)
25) 大山の阿夫利嶺にいま登りつき相模一望灘茫洋たり (一般 市内湘南台)
26) 机伏す彼の人を見た朝練後言葉無く問う我が心の内 (一般 市内鵠沼神明)
27) カワセミのダイビング見たり水色の閃光と化す潔き一瞬 (一般 市内亀井野)
28) 夏休み田んぼのあぜ道通ったら空澄みわたり稲青々と (滝の沢中 三年)
29) いつの世も若き人には向かい風胸張りて行け君を待つ道 (一般 市内大庭)
30) わが住みしライフタウンに芽吹きたるけやき並木を誇りにぞ思う (一般 市内遠藤)

31) 秋のあかつきに鳴く虫の音を新聞くばるバイク消しゆく (一般 鎌倉市)
32) 花風が舞うなか歩くビルの森足元見れば落ち葉重なる (一般 市内大庭)
33) 文明とはおそろしきものこの世界ダイオキシンの煙たなびく (藤沢西高 PTA)
34) コーラスとゲートボールに打ちこみて時折り思う八十路代とは (一般 鎌倉市)
35) 詠草を西高校の文化祭に寄すると点字ワープロを打つ (一般 市内片瀬海岸)
36) 帽子とり汗拭いたる横顔の初々しきは高校球児 (一般 市内亀井野)
37) 夏の午後涼しくなりて外見れば土の香薫る夕立ちぞ降る (藤沢西高 二年)
38) 風鈴の小さき音に目覚めたり秋の気配をはこぶそよかぜ (一般 市内藤沢)
39) 幸うすく生き来しものよ還暦を迎へ漸く吾が栖家成る (一般 市内鵠沼東)
40) 孫生れし記念の植樹うら庭の枇杷は上つ枝に実を結びたり (一般 市内辻堂)

41) なか空の月より白きわた飴をかざす孫等と宵宮をゆく (一般 市内藤沢)
42) 泥つけて小さな体そのままにニイニイゼミのぬけがらひとつ (片瀬中 三年)
43) 蝉のこゑ聞きしはいつぞ秋冷の日暮をひとりすごす寂しさ (一般 川崎市)
44) バイブルも戦陣訓も何なりし思想をすてて身は老いにけり (一般 平塚市)
45) 青空と俺たちかるた部ここにあり今日もみんなの夢と共に (藤沢西高 一年)
46) 好きなもの人影少ない映画館ガランとした電車誰もいない教室 (藤沢西高 教職員)
47) もう少しがんばろうねと母が言う期末テストの点数を見て (藤ヶ丘中 一年)
48) 祖国チェチェンを死守し果てたる兵士等の叫びは永久に消ゆることなけむ (一般 市内鵠沼海岸)
49) 我がみちに他のみちは無し短歌のみち乙女が祈るごとくうた詠む (一般 市内本藤沢)
50) チャリ漕いでさねなし相模秋の海我を待つは夜月と海月 (藤沢西高 PTA)

51) 海に向く車ながなが並ぶなかキャミソール・ルック大き伸びする (一般 市内辻堂)
52) の包みを解けばひそやかに息するごとく葉を起しくる (一般 市内鵠沼藤が谷)
53) しみじみと語りたき子は此の夏をカスピの油田に心を燃やす (一般 市内本鵠沼)
54) 虻の念誦のごとき羽音して静かにゆらる藤のむらさき (一般 市内本町)
55) 島の平和の鐘の音ききしあと少年のユニホームごしごし洗ふ (一般 横浜市)
56) 天に対け放ちしオーラ戻りくる歌湧き出ずる瞬間をくるみて (一般 横浜市)
57) 今日一日たれにもの言ふ声なくて木立の向う夕映きざす (一般 市内大鋸)
58) 昼さがりろうかでマンガよみながら肌で感じる午後のすずしさ (善行中 一年)
59) 太平洋昔と同じ海景色今も戦を伝えるさざなみ (藤沢西高 一年)
60) 海凪ぎの沖の島より聞こえくる祭りの太鼓の音とぎれたり (一般 市内湘南台)

61) 道の端に並べ商ふ鉢物の「相模侘助」名に惹かれ買ふ (一般 市内西富)
62) 百歳を越えたる人は矍鑠と人生抒ぶる淡々として (一般 市内本町)
63) 青蚊帳に蛍放ちて戯れし記憶を浮きの宵闇に追ふ (一般 市内本町)
64) 江の電の新車「貴婦人」カーブして七里が浜に紫紺の裳裾 (一般 茅ヶ崎市)
65) 学舎のけやき街路樹透く風の多に翔びたつ大志いだきて (一般 市内辻堂元町)
66) 探し探せし鍵は傘よりころげ落ちふっと冷たしわががらんだう (一般 市内石川)
67) 忍びなき一縷の望み胸にして稀有にして得た君のいとしさ (藤沢西高 三年)
68) 新たなる汗と涙がしみこみて土を集めし甲子園球児 (一般 秦野市)
69) 落城の悲話語りつぐ舟地蔵赤きシャッポをかぶりて笑まふ (一般 市内鵠沼東)
70) 再びは訪ふことなけんふるさとの桜並木に花は咲くとも (一般 茅ヶ崎市)

71) 元旦の国立競技場行進す子らの胸に「藤西」輝けり (藤沢西高 PTA OB)
72) 春桜夏は欅に秋紅葉冬は鉢花西高の四季 (藤沢西高 PTA)
73) せみの声かなたに消える夏の午後暑い日射しも彼方に消える (滝の沢中 三年)
74) 山鳩の泣く啼かねば啼かぬ寂しさに師の亡き寺のの春祖かむとす (一般 市内鵠沼東)
75) 階段をスカート押さえ上り行くルーズソックス履きし生徒ら (藤沢西高 教職員)
76) アルバムを開きて過去にもどる夜や一つの柿を娘と分け合ひて (一般 市内鵠沼石上)
77) 秋深む想ひをさそふ夕べなり窓の障子の薔薇色に染み (一般 市内鵠沼海岸)
78) 子の遊ぶ影ひとつなきこの谷戸に畑いちめんの菜の花ゆれて (一般 横浜市)
79) 雨あとの木立の奥に古寺の石塔青く苔むしており (一般 市内辻堂)
80) ほろにがき葉唐辛子煮込みつつ好みし姑の在りし日想ふ (一般 市内本町)

81) 青芦の風に飛び立つ白鷺の山の入日に羽をかへせり (一般 茅ヶ崎市)
82) 虫の音を誘ふ夜風に亡き母の鋏の小鈴ならしみるなり (一般 市内辻堂元町)
83) 夏終わり涼しい風に運ばれて運ばれてきた砂が目に入る (片瀬中 三年)
84) 立ち入るを拒む如くに蝉の声頻る戸隠山黙し登りぬ (一般 市内鵠沼神明)
85) 爪染めて眠りし夜も遥かなり赤き鳳仙花散るを見て過ぐ (一般 市内鵠沼桜が岡)
86) 酒蔵の試飲の酒は辛口で会津の街にゆきみだれ降る (一般 市内本町)
87) 札向かい静まりかえる君たちの横顔照らす夕陽ひとすじ (藤沢西高 教職員)
88) 甲子園球史に残る好ゲーム歓喜の涙にこころ洗わる (藤沢西高 PTA)
89) ふた昔前のプールの写真みて声あげ笑ふ姪は保母なり (一般 市内南藤沢)
90) 幼らの帰りし後にくはがたは手足のばして梨を食みゐつ (一般 市内亀井野)

91) 歩みとめ一つたたずむ大木をひとたびあおぎ見まなこ閉じる (片瀬中 三年)
92) 物置の隙間にのびし藤づるの傘にからまり夏のゆくなり (一般 市内本藤沢)
93) 夏物のバーゲンの旗いろ褪せて商店街のゆふべ早かり (一般 東京都)
94) 寡黙なる母は年々童女めく面輪に寿司の山椒をたたく (一般 市内本鵠沼)
95) しまひ湯に痛めし脚をもみながら心安けく虫の音をきく (一般 市内本町)
96) 炎天の日々を過ごせし山すそに彼岸花はや咲きそろひたり (一般 市内鵠沼松が丘)
97) 雨あがり下校の道くさ隠す児の掌くぼに小さきでで虫のみゆ (一般 大和市)
98) 先輩が愛しく見えたコート上夢かと思うベスト16 (善行中 ニ年)
99) 幼児の髪なびかせて磯駆けるセピア色したなつかしの日々 (藤沢西高 二年)
100) 学び舎は巡りて春の華やぎに行き交う子等のまぶしかりけり (藤沢西高 教職員)

選外佳作

・ 杖に身を委ね試歩せし日か杳谷戸の椿に目白きて鳴く
・ 妖精の吐息か白き絹糸の綾なす態に鳥爪咲く
・ 妻逝きて絶ちゐし酒も7年をぐぎれば許せこれの盃
・ 月に輝る甍の家並右ひだり小田急電車に微睡みてゆく
・ 山桃酒そそぐグラスにに映る灯のくれない色にゆれてかがよふ
・ 来世紀に羽化する蝉も育ちゐむ桜樹下も土やわらかし
・ 清めたるみ墓のかたへ露帯びて冬の菫の紫ふかし
・ 長雨に倦みていずれはあじさゐの愁にじませ藍ふかめゆく
・ 牧水が旅に歌ひし暮坂の峠は春の雪を残して
・ 平穏にすぎしひと日温もりののこる補聴器箱に納むる
・ かがり火の火の粉飛び散る夕闇のかなたに深く三日月の見ゆ
・ 竹やぶの下草刈られ夕つ陽に光ゆらめき風通ひつつ
・ 出揃いし柿の青葉に風シースルールックの若きが通る
・ 歩行器にリハビリ励む老人の一歩一歩に梅雨明ちかし
・ 病む妻の明日入院と知りつつも庭の草とる手は休むなく
・ 木洩日のまだ差しそめぬ公園にたいそう待つ間の朝風涼し
・ 夏の田にそよ風ふけば涼しけり稲もさらさら夕焼け小焼け
・ 台風がすぎさる後は秋の風きゅうにさむいとみな口ずさむ
・ 夏終わりそろそろ秋に変わるころ木の葉は色を黄色赤へと
・ 宿題にはげんだ毎日夏休み気付けば涼し秋風の朝
・ 戦乱の黒き風こと風雲の武将死せば歴史とならん